石川の土と受け継がれた技が育てる「富田林の海老芋」
富田林には、国に名前を守られている里芋があります。「富田林の海老芋(えびいも)」です。大阪府によると、11月から1月にかけて京都などの料亭に出荷されます。
大阪で初めてGIに登録された農産物
「富田林の海老芋」は、2023年7月20日に国の地理的表示(GI)に登録されました(第137号)。GI(地理的表示)は、産地と品質などの特性が結び付いた産品の名前を、国が知的財産として守る仕組みです(農林水産省)。大阪府の農産物としては初めての登録です。
産地は、富田林市の彼方・西板持・東板持・南大伴・北大伴・錦織の地区です。西板持地区を中心に育てられてきた在来の芋から、よいものを選んで受け継いできました。
名前の由来は、曲がった形と縞模様
海老のように曲がった形と、表面の縞模様が名前の由来とされています。農林水産省の登録簿によると、曲がった部分はきめが細かく「とろとろとした食感」、膨らんだ部分は「ほくほくとした食感」です。京都や東京の料亭でも使われています。
石川がつくった土と、受け継がれた技
産地の土は、石川の氾濫で積もった砂や小石の上に、田んぼの土が重なってできています。水はけがよく、水路から水も十分に引けます。海老芋は水をたくさん必要としますが、水はけが悪いとすぐ傷んでしまうので、この土地がよく合っています。
曲がった形は、畝立て(うねたて)や土寄せといった手間をかけてつくります。府は「畝立技術を100年以上承継し、確立させている」ことなどがGI登録で評価されたと紹介しています。栽培の歴史について、市は「この海老芋は、明治初期頃から盛んに栽培されています」と書いています。
地域で守ってきた種芋
市によると、生産者は先祖代々受け継いだ種芋を地域で守ってきました。
いもぼうと府のレシピ集
代表的な料理は、棒だらと一緒に炊く「いもぼう」です。大阪府のページには、シェフが考えたレシピ(揚げ海老芋の柚子あん掛け、海老芋のきんぴらなど)が載っています。
この記事は提供なし(自主取材)です。
出典
2026年10月10日時点の情報です。